中東の民主化ドミノはシナリオ通り?

相場の上げ下げの確率は50%にあらず

では、ドルを売ったあなたは、どのような判断によりドルを売ろうと考えましたか。

 

グラフのような相場では、ドルが傾向的には安くなっていますので、売りたくなる人が多いと思います。109円台にはね上がった今こそドルを売るタイミングだと思うわけです。では、ここでも前項のドル買いのところで説明した、「当日中にポジションをスクウェアー」にする方法と同じように、「利食い」と「損切り」の相場を決めます。

 

利益確定の買いの相場は今日の安値の108円80銭。損切りラインは、今日の日中の高値109円15銭を越えると一気にドルが買われそうなので、安全を見て109円10銭としましょう。では、「買い」か「売り」かどちらかの偏り(これを「ポジション」と言います)を持つ人の心理状態はどんなものでしょうか。

 

だいたいの人は、自分の行動は正しいと信じながらも、心の片隅には「反対に行ったらどうしよう」と常に不安な気持ちがあります。その気持ちが出た瞬間、相場の方向、すなわち上がるか下がるかの確率は50%でなくなり、自分の行ってほしくない方向に増幅されてしまいます。すなわち、ドルを買った人にとっては「ドルが安くなる方に60%、高くなる方に40%」となり、ドルを売った人にとっての確率は、その逆に「ドルが高くなる方が60%、安くなる方が40%」となってしまうのです。

 

リビアをはじめとした中東の地政学的リスクが意識され、安全資産への逃避が 加速。インフレヘッジの観点から金への投資妙味が増し、スポット金価格は 市場最高値1433.4ドルまで一時上昇する場面も見られた。 今後の中東情勢次第では、原油価格高騰により世界景気が後退するとの懸念 から、安全資産への逃避が更に強まり、金価格は1450ドルを試すとの観測も強 まっている。為替相場でも大きな波乱があるだろう。